『宇宙の7人』とは?
ロジャー・コーマン監督による1973年のSF西部劇『宇宙の7人』は、荒廃した未来のアメリカを舞台に、無法者たちを雇って農場を守るという、もはや古典的な『七人の侍』や『荒野の七人』のパロディ作品として知られています。しかし、単なるパロディに留まらず、独特の世界観とユーモア、そして意外なほどに練り込まれたキャラクター描写が魅力の作品です。
あらすじ
舞台は22世紀。地球は資源の枯渇と犯罪の蔓延により荒廃し、人々は貧困にあえいでいます。そんな中、ある農夫が、宇宙海賊から農場を守るために、腕利きの7人の無法者たちに助けを求めます。彼らは、それぞれ異なる能力と個性を持つ、一癖も二癖もあるキャラクターばかり。果たして、彼らは無事に農場を守り抜き、平和を取り戻すことができるのでしょうか?
実際に観てみた感想
子供の頃にテレビで観て以来、何度かリピートしている作品です。正直なところ、映像のクオリティは現代の作品と比べると見劣りしますが、それを補って余りある魅力があります。特に、個性的なキャラクターたちの掛け合いが最高に面白い!
それぞれのキャラクターが、西部劇の定番を逆手に取ったような設定で、笑いを誘います。例えば、凄腕のガンマンなのに宇宙酔いしやすいとか、冷静沈着なリーダーなのに実は臆病者だったり…。
また、この作品は、単なる娯楽作品としてだけでなく、社会風刺の要素も含まれています。荒廃した未来社会の描写や、権力者の腐敗、貧困にあえぐ人々の姿など、現代社会にも通じる問題が描かれています。
競合作品との比較
『宇宙の7人』とよく比較される作品としては、黒澤明監督の『七人の侍』や、ジョン・スタージェス監督の『荒野の七人』があります。これらの作品は、どちらも農場を守るために集められた用心棒たちの活躍を描いた傑作ですが、『宇宙の7人』は、SFという要素を加えることで、全く新しい世界観を作り出しています。
例えば、『スター・ウォーズ』シリーズのような壮大なスケールではありませんが、宇宙船や宇宙海賊が登場することで、西部劇の雰囲気にSF的なスパイスが加わっています。また、これらの作品に比べて、コメディ要素が強く、気軽に楽しめる作品です。
メリット・デメリット
メリット:
- 独特の世界観とユーモア
- 個性的なキャラクターたちの掛け合い
- 社会風刺の要素
- 気軽に楽しめる
デメリット:
- 映像のクオリティが低い
- SF要素が強すぎると感じる人もいるかもしれない
まとめ
『宇宙の7人』は、SFと西部劇という異色の組み合わせが魅力の作品です。映像のクオリティはさておき、その独特の世界観とユーモア、そして意外なほどに練り込まれたキャラクター描写は、多くの観客を魅了するでしょう。SFファン、西部劇ファンはもちろん、普段あまり映画を観ない人にもおすすめです。
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