ケン・ラッセルの異作が蘇る!『肉体の悪魔』ブルーレイ版レビュー
1970年に公開されたケン・ラッセルの問題作『肉体の悪魔』。その映像美とエロティシズム、そして社会への痛烈な批判は、公開当時から賛否両論を巻き起こしました。長らく入手困難でしたが、ついに2025年6月27日にブルーレイ版が発売!
『肉体の悪魔』とは?
本作は、オリヴァー・リード演じる冷酷な貴族ジュリアンが、ヴァネッサ・レッドグレーヴ演じる妻への愛を失い、代わりに若い女性たちを侍らせるようになる物語です。しかし、それは単なる浮気沙汰ではなく、資本主義社会における人間の欲望と支配構造を鋭く描き出しています。
なぜ今、『肉体の悪魔』なのか?
現代社会においても、格差や搾取、そして欲望に翻弄される人々は存在します。本作は、そうした普遍的なテーマを扱っているからこそ、今見ても色褪せない力を持ちます。ケン・ラッセルの映像表現は、まさに悪夢のような美しさを放ち、観る者の心を揺さぶります。
ブルーレイ版の魅力
今回のブルーレイ版では、オリジナルマスターからの高画質化が施され、その映像美が最大限に引き出されています。また、音声もオリジナル版を忠実に再現しており、臨場感あふれるサウンドで作品を楽しめます。
映像と音質の比較
これまでDVD版でしか視聴できなかった『肉体の悪魔』ですが、ブルーレイ版との違いは歴然です。
| 項目 | DVD版 | ブルーレイ版 |
|---|---|---|
| 画質 | 標準画質 | 高画質 |
| 音質 | ステレオ | リニアPCM |
| 色再現性 | 低い | 高い |
| 映像ノイズ | 多い | 少ない |
特に、映像の鮮明さの違いは驚くほどです。これまで見えなかった細部までくっきりと映し出され、まるで新しい作品を観ているかのような感覚を味わえます。
他の作品との比較
ケン・ラッセルの作品は、他にも『サバの女王』や『ゴダール+モンゴ』など、多くの傑作が存在します。これらの作品も、いずれも既存の映画の枠にとらわれない、実験的な試みが特徴です。
例えば、『サバの女王』は、その奇抜なキャラクターと音楽、そして予測不可能なストーリー展開で観客を魅了します。一方、『肉体の悪魔』は、より重厚なテーマと映像表現で、人間の深層心理をえぐり出します。
実際に観てどうだったか?
久しぶりに『肉体の悪魔』を観て、改めてその衝撃に圧倒されました。オリヴァー・リードの狂気に満ちた演技、ヴァネッサ・レッドグレーヴの妖艶な美しさ、そしてケン・ラッセルの独創的な映像美が融合し、他に類を見ない独特の世界観を創し出しています。
特に、ラストシーンの衝撃は忘れられません。人間の欲望と支配構造の恐ろしさを、強烈に突きつけてきます。
こんな人におすすめ
- ケン・ラッセルの作品が好きな人
- エロティックな映画が好きな人
- 社会批判的な映画が好きな人
- アート映画が好きな人
- 映画史に残る傑作を観たい人
